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    【学長室】関西国際大学創立20周年式典 学長式辞

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     皆さま、本日はお足元の悪い中、また公私ともにお忙しい中、私どもの開学20周年記念式典にご出席いただき誠にありがとうございます。


     本日は、文部科学省高等教育局村田私学部長、兵庫県の金澤副知事、日本私立大学協会を代表して副会長・関西支部長、学校法人京都外国語大学 理事長・総長の森田学長をはじめ、官界、教育界、さらには本学の客員教授も勤めていだいております橋本聖子参議院議員、藤井比早之、中野洋昌両衆議院議員、公私協力関係を築いてまいりました三木市の仲田市長、尼崎市の岩田副市長をなど政界からも多くのご臨席を賜りました。また、アジア太平洋地域12カ国および地域の56の協定大学を代表して、マレーシアのウタラマレーシア大学 バシャウィル学長、インドネシアのランプン大学 アキン学長、中国淮海工学院 卢 副院長、延辺大学、台湾世新大学等の海外提携大学の皆さまをお迎えでき、このように関西国際大学の開学20周年記念式典を開催できますことに、大学を代表して感謝申しあげます。

     On the behalf of KUIS , we deeply appreciate for your attending our 20th anniversary ceremony. It’s honor of us.

     重ねて、この式典の開催にあたり、本年他界された 初代学長 村上 敦先生、副学長 田中 禮次郎先生、元理事長 濱名 弘子をはじめ、物故者への哀悼と感謝の意を捧げますとともに、これまでの歴代教職員の本学と学生に対する多大なる貢献に対し感謝を申しあげます。


     さて、関西国際大学は1987年に三木市との公私協力方式で発足した関西女学院短期大学を母体に、学校法人濱名学院の建学の精神「以愛為園」を大学教育に発展させるべく、1998年4月に三木市において開学し、本年開学20周年を迎えることができました。
     人間に例えれば成人にあたりますが、「以愛為園」の建学の精神を「三つ子の魂百まで」という思いと、本学の教育のキャッチコピーである「やればできた、もっとできる」という思いを合わせ持つ成長を本学はしてきたと思っています。


     本日、20年前の開学記念式典での村上 敦初代学長の式辞の映像を見ていただく準備をしております。開学準備の最中、当時の執行部では建学の精神である「以愛為園」をどのように4年制大学の学生に理解してもらうかという議論をし、「自律性」「社会的貢献性」「多様性理解」を身につけた「アジア太平洋地域で活躍できる人間を育てる」ことがその教育目標への反映であると結論づけました。
     経営学部単科の大学としてスタートする本学において、「他者に対する思いやりと様々な人々と共存しようというマインドを持ち、自ら能動的に歩んでいける人間」、つまりは21世紀の日本において、重要性を増すアジア太平洋地域を活躍の場とする人材を育てていくことこそが国際大学として重要であると位置づけ、「教育に責任を持つ」という、大変重い言葉を村上学長が述べられたことを昨日のことのように思い出します。


     「教育に責任を持つ」という言葉は、2005年4月に4代目の学長に就任して以来、私の頭をくり返しよぎり、考え続けたことであります。
     教育の成果は卒業して10年、20年、あるいはもっと先にならないと評価できないと言う声が開学当時からありました。それは、入学した学生を全員4年間で卒業させることなのか?教育目標に掲げた水準まで学生を伸ばし、社会に送り出していくことなのか?すでに学生の多様化が問題になっていた中で、多様化と教育水準・学修成果を両立させることは本学のみならず、多くの大学にとっての課題となっていました。


     この開学時の目標に向け、本学は様々な教育改革をし続けてまいりました。開学と同時に、日本の大学として初めて学習支援センターを設立したことに始まり、GPA、学習技術をはじめとする初年次教育の全学展開、eポートフォリオの活用、グローバルスタディの全学必修化、ルーブリックの開発と活用、学生支援型IR、学生には成績を返すだけでなくレポートや答案まで、ふりかえりの材料として返却しました。さらに、学長自らが講話し、ふりかえりを促すリフレクションディ、学生自身が評価について学び、自己評価能力と学びの計画を構築する「評価と実践」などであります。
     本学の教育改革は、常に学生と向き合い、目の前にある問題を単に対症療法にとどまらないよう、世界の高等教育の実践例を参考にしながら、教職員が悩み、考え、試行錯誤をおこなってきた学びと指導の仕組みあり、言い換えれば「教学マネジメント」を作り上げてきた歴史であるといえます。


     これらの改革は、必ずしも順風満帆であったとは言えません。一つの改革をすると次なる課題が見えてくる。そのくり返しでありました。
     そうした時に、私たちは「以愛為園」と「教育に責任を持つ」という言葉をたびたび思い出しました。本学を選んで入学してきた学生たちの可能性を、どのように引き出し、伸ばすことができるのか。あきらめることなく、情熱を持って学生に向き合い、彼らの気づきを引き出す教育プログラムの開発と、他者に評価されるだけではなく、彼ら自身が“ふりかえり”を通じ、自ら評価し、自身の成長を説明できるよう真剣に取り組んでまいりました。

    その精神は「初志貫徹」「三つ子の魂百まで」であり、実践は「教育のためのイノベーション」の連続であったかもしれません。


     その到達点の一つが、中教審の学士力答申に先だって、2006年に制定した本学の教育目標「KUIS学修ベンチマーク」であります。開学時の教育目標の3つに、コミュニケーションスキル、問題発見・解決力、専門知識活用力を加えた6つの到達目標を、Can-Do型で点検・評価し続けるこの仕組みは、高等教育の中でも注目を集めており、現在DP、CP、APにアセスメントポリシーを加えた、4つのポリシーを中心とする教学マネジメントの基盤がしっかりとできつつあります。

     本日お帰りの際にお渡しする東信堂から刊行していただいた書籍「大学教学マネジメントの自律的構築」は、毎年3回、丸5日間をかけて積み重ねてきた本学のファカルティデベロップメントの歴史と成果です。ぜひお目通しいただければ幸いです。


     本学は2009年4月に、学院の発祥の地である尼崎に新キャンパスを設置し、現在の学部学科構成は3学部5学科、大学院は修士課程までを設置しております。これが現在の本学であります。


     それでは、本学はこれからのどのような未来を描こうとしているのでしょうか。
     “I have a dream.” これはノーベル平和賞を受賞した、アメリカの公民権運動の指導者、マーチン・ルーサー・キング牧師が、1963年8月28日にワシントンDCで10万人が参加したスピーチの中で聴衆に呼びかけた有名な一説です。彼は聴衆に、リンカーン大統領の奴隷解放宣言から100年経っても、問題解決に至っていないことを指摘したうえで、「私には夢がある。いつの日か、この国が立ち上がり、すべての人間は生まれながらにして平等であることを、自明の真理と信じる」という、独立宣言の信条を真の意味で実現させる夢の実現を呼びかけました。時間はかかったとしても、夢は実現すべきものだということなのでしょう。


     本学においても、「以愛為園」の建学の精神を、現代の文脈において具現化していくことがDreamであり、実現していくべき目標であることに他なりません。
     本学の夢を実現していくために、現代において3つのキーワードがあります。第1に「グローバル化」、第2に「セーフティ」すなわち「安全・安心」、第3に「マネジメント」です。


     グローバル化が進展する中、ナショナリズムやエゴイズムが目につく状況のもと、多様性を理解することが大変重要となります。また、自然災害が急増し安全が当たり前でもタダでもない時代にあって、自分事としてセーフティの価値を理解し実践できるようになること。そして、自分自身と自らが所属する組織や集団の潜在力を最大化できるようにマネジメントを実践できる。このような人間を育てる教育力を大学としてさらに磨いていくことが本学の未来に向けてのミッションだと考えています。


     そのために4つの施策を進めていきます。
     第一に、来年度からの「5学部5学科体制」への改編です。
     1学部1学科に2年次からは学生の選択よって枝分かれする専攻制の中で、専攻を基礎づけるコア科目群と、出口を明確化し、学生自らがマネジメント力を磨きやすい教育の実現を図ります。また、教員には自らの学部・学科への責任を今まで以上に求めていきます。


     第二に「国際展開事業の充実」です。
     本学は、セーフティマネジメントをキーコンセプトとする6カ国13大学で構成するACP加盟大学との連携事業を中心に、国際大学としての事業展開を着々と進めてまいりました。共同開発しつつあるサーティフィケート・プログラム、ダブルディグリー、ジョイントディグリープログラムの推進、共同研究の充実、海外キャンパスの実現などがそれにあたります。また、本学の特色として確立しつつあるグローバルスタディの質的充実などが課題です。


     第三に「国内大学連携事業の充実」です。
     地域においては、大学コンソーシアムひょうご神戸をプラットフォームにした、地域に根ざした大学間連携を進めます。また、本学が提案し創設した、地域を越えた大学間を連携する一般社団法人学修成果・教育開発協議会では、参加大学ともに学修成果の向上に向けた活動をさらに強化していくことが、個別大学だけではなしえない教育研究の充実を可能にするものであると考えています。


     第四に、「幅広い学習者を想定したキャンパス環境の充実・拡充」です。
     三木キャンパスの学生寮の増築をはじめ、学習環境の充実を図り、今後強化していく社会人学習者や留学生にとっての利便性を考慮し、キャンパス環境の充実・拡充を図っていきます。


     創立20周年を飛躍へのスタートの年とするためにも、あらゆる可能性を積極的に検討し、具体化していく覚悟であります。

     本学のマスコット・キャラクターの名前はMAPSといいます。自分のMissionを考えてActionし、推進するPassionとSmileを忘れない。これは学生たちへのエールであり、教職員自らの戒めであると思っています。
     本学はこれからも学園一丸となって、グローバル世界や地域社会と共存し、学生たちが成長し続ける学園として責任を果たし、さらなる発展をめざしていくことをここに宣言し、式辞とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。


    2018年9月29日
    学長 濱名 篤

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