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    関西国際大学創立20周年記念シンポジウム「災害の時代における大学の役割~阪神・淡路大震災や最近の災害に学ぶ~」実施報告

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    9月25日に尼崎キャンパスの301教室において、関西国際大学の創立20周年を記念したシンポジウムを開催しました。同日午前中、三木キャンパスにおいて開催された第7回記念講演会に続き、第8回の記念行事はシンポジウムとして兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科長、室﨑益輝氏を基調講演講師にお迎えし、「災害の時代における大学の役割~阪神・淡路大震災や最近の災害に学ぶ~」というテーマでお話いただきました。教育福祉学科、英語コミュニケーション学科、経営学科の1年生のほか、教職員が参加しました。

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    基調講演

    講演の冒頭で室﨑氏は、今年度に入ってからの地震・豪雨・台風などを例に、地震も活動期に入り気象変動も激しくなっている、加えて地域コミュニティの変容もあり、今は自然と社会の両面において激動の時代といえる、と大きな流れについての解説がありました。


    続いて、過去の災害からの教訓として、正しく学ぶこと、正しく構えること、正しく関わることの重要性、特に大学としてはハードだけでなくソフト分野への科学技術の貢献や、市民生活や現場との関わり方が問われていると強調されました。そして、災害には想定に応じた対策だけでなく、それを超えたときの臨機応変の力や連携に活きる関係づくり、訓練のバリエーションを増やしておくことの大切さに触れ、ソフト対策とハード対策の関係性についても、さまざまな例えを交えてわかりやすくお話しくださいました。


    テーマである大学の役割については、本当に役にたつ防災教育の開発や災害時のコミュニケーションに関する研究、専門家の倫理観など、具体的な課題や期待されることが示されました。地域とともに防災の心を持つ人を育てるという使命を果たすことの長期的な意義、災害時に大学や学生がどうあるべきかを考えつつ、心を一つにして激動の時代を生き延びていく力をつけてほしいと、参加者ひとりひとりに呼びかけました。


    講演後の質問では、教育学部教育福祉学科1年生の有澤佳希さんが、民泊させてもらった先で目にした防災無線を例に、避難の誘導の仕方の新しい知見について質問しました。室﨑氏は、避難をいかに促すかは重要で、避難を誘い合うコミュニティのあり方や、市民が自分で判断できるツールを持つことなどをヒントに、ぜひ研究をして答えを見つけてもらいたいとコメントしました。

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    シンポジウム

    講演に引き続いて「災害の時代における大学の役割」をテーマに、パネルディスカッションが行われました。 冒頭で、モデレーターである濱名篤学長よりパネルディスカッションの趣旨について、「安全は決して当たり前ではないことから、予測できても防げない自然災害に対し、大学生および大学は、何ができるのか考えたい」と説明があり、学生3名が、災害ボランティア参加や被災地視察などを行った体験に基づき、気づいたことや課題について、それぞれ発表しました。


    <人間科学部人間心理学科 2年 渡辺一翔さん>
    「現地に行って現状を見てほしい」
    高校生のときにサッカーのインターハイに出場したとき縁があった広島の地が、豪雨で被災したので2日間、土嚢づくり、運びだしをしたのですが、活動中は被災された方から飲み物や食べ物をもらうなど温かいサポートを受けました。被災された方同志でも、災害がおきるまでなかった人のつながりが密になり、助け合いが生じ、人間関係が再構築されていたようです。伝えたいことは、災害が起きて3週間後だったのにまったく片付いていない。SNSで発信しても他人事のような反応が返ってきました。みなさんにもぜひ行って体験してほしい。被災したらまさに助け合いなので、体験すれば何か感じることがあるはずです。

    <教育学部英語教育学科 3年 オンシミンさん>
    「外国人の被災者に対してもっと配慮が必要」
    シンガポールは自然災害が全くありませんが、そんな私が防災に興味を持ったのは、消防隊との出会いが大きいです。これまでに消防署・防災センター・イベントへの参加や、大学での授業「セーフティマネジメント論」を受講しました。また、3週間前には仙台や荒浜小学校に行き、避難した人々が、「私たちは生かされた」のであって、自分の力では何もできない状況だったと言っていたのが印象的でした。課題として気づいたことは、避難所などに国際部がないように、外国人に対する対応が欠けているということです。北海道地震でも、情報が入手できないために多くの外国人観光客が困ったのです。たとえば、ホテルのチェックイン時に日本の災害の基本情報を5分でも伝えるなどの対策が必要だと感じました。


    <教育学部教育福祉学科 3年 野々内そよかさん>
    「コミュニティづくりの大切さと難しさ」
    9月11日から17日までの1週間、7名の仲間と先生とともに呉市でボランティア活動をしました。活動内容は、最初の2日間は民家の土砂のかきだし作業、その後はボランティアセンターの運営補助、避難所・仮設住宅での活動などを体験することができました。活動を通じて気づいたことは、避難所や仮設住宅では生活環境だけでなく人間関係も新しくスタートするいということです。仮設住宅にある談話室にはソーシャルワーカーが何人かいて、住民の不安や寂しさを軽減できるのですが、手が足りません。学生がローテーションに加わることでボランティアとして活躍できるのではないかと思います。


    <セーフティマネジメント教育研究センター長 村田昌彦先生>
    実体験の話が学生のみなさんにどれだけ響くのか、ということを改めて感じています。学生のみなさんは災害については平穏な時期をこれまで過ごしてこられたのかなと思いますが、このたびの大阪府北部地震や7月豪雨災害、台風21号などを実際に経験され、はじめて災害を実感されたのではないでしょうか。先輩の体験にも強い印象を受けたことと思います。日本は災害が多いのですが、防災体制は世界最高レベルといえます。本学ではセーフティマネジメントの重要性を受けて、防災士養成講座、GSなど、多方面に学べる機会を展開しています。今後も充実させていきますので、ぜひ積極的に参加してください。


    続いて、登壇者や会場もまじえて、災害時の情報発信のあり方や、日頃から地域との結びつきを深めることの重要性などについて、活発な意見交換が行われました。情報発信300人を超える参加者が一堂に会し、この災害多発時代に個人として、あるいは大学として何ができるかについて考えた有意義なシンポジウムとなりました。

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