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    【人間心理学科】テロ事件を想定した新しいポリグラフ(ウソ発見器)の質問の開発に向けて卒業研究を開始しました

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    2001年にアメリカで発生したテロ事件を知っていますか? 航空機をハイジャックし、世界貿易センタービルに突っ込んで死者1700人を出した事件をはじめとして、4機の飛行機を使った同時多発事件(いわゆる9.11)です。その後、アメリカの国防総省は2005年の3月に世界中の国々から、ウソ発見の鑑定人をローマに招聘し、テロ対策の会議を開きます。その際、日本からは、現在、人間心理学科の中山(当時は静岡県警察本部科学捜査研究所に所属)が国防総省からの電話を受けて出席し、90分のプレゼンテーションを行いました。発表の後、国防総省の研究者からは、「計画段階でのテロ事件でも、ポリグラフ検査はできますか」という質問があったのですが、この時点での日本ではテロ等準備罪も制定されておらず、計画段階での検挙は不可能でもあったので、「それはできません」と答えたのをはっきり覚えています。憎むべきテロ事件の事前摘発について質問されているのに、不本意ながらも「不可能」と答えてしまった自分の不甲斐なさがずっと気になっていました。

    それから、10年以上経過し、昨年6月に、我が国でもいわゆる共謀罪が成立し、反社会的な組織犯罪グループであれば、既遂事件でなくても逮捕が可能となりました。ところが、今までのウソ発見の質問法は、事件が発生した後に、綿密な鑑識活動をすることにより、真犯人でないと知り得ないような事件内容の詳細事実を聞いていく手法なので、まだ、発生もしていない事件の計画を暴くようなことができません。

    一方、日本では2020年に東京でのオリンピックの開催が決まっており、来日する各国の要人やトップアスリートを狙ったテロ事件がいくつも発生することが予測され、我が国の信頼性を維持するためにも、新しい質問表の開発が、喫緊の課題になっています。


    そこで、今回はテロ事件を想定した新たなポリグラフ検査の質問表に関する、実験的研究を三木キャンパスの4号館4階の心理学実験室で開始しました。今回の実験では、最初に、模擬犯罪として、実験参加者を別室に行かせて、4種類のビデオクリップから、任意に一つを選択させます。そして、動画を再生すると、迷彩服を着たテロ事件の首謀者が登場し、「ハイジャックした航空機を原子力発電所へ突入させ破壊する」「爆発物をコンサート会場となったスタジアムに仕掛けて作動させ、多数の死傷者を出す」「昼休みに大学キャンパスに乗り込んで、機関銃を乱射し、多くの大学生を殺害する」などの指示を出します。その後、実験参加者が実験室に戻ってくると、心電図・呼吸運動・皮膚コンダクタンスの測定センサを装着された後、どのようなテロ事件の指示を受けたか(有罪群)、もしくは受けなかったか(無罪群)を識別する質問が、50インチのモニター上に表示された写真とともに呈示されます。実験の焦点は、捜査側が事件の全容を把握していない段階で、テロリストが狙っている施設や手段をポリグラフ検査でどのように究明するかということですが、今回は「非特定型の項目」(いわゆるキャッチオールクエスチョン)を用いて、テロ事件の事前摘発を目指しています。


    この実験は学生が卒業研究として実施し、今年の9月には実験結果を日本心理学会(東北大学で開催)で発表する予定です。


    (人間心理学科 中山 誠)

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